でっかいクリリン★75点(100点満点)
香港映画が絶好調の時の映画、まだ、英国の統治下で、その後の香港映画ブームの中で代表的な作品の一つに数えられる「少林寺三十六房」。丁度NHKの衛星劇場で一連のシリーズが放送されていたので、いつものように録画&視聴。
この映画の感想を書く前に、一連の映画を通しての感想。
カ ン フ ー っ て 本 当 に 強 い の か ?
これは、どうしても出てくる疑問で、昨今のフルコンタクトの格闘技の試合を観ている者からすると、どうしてもそのような疑問は払拭できない。そりゃ動きは素早いし、繰り出される技は体の動きをフルに使ったもの。でもどう見ても型の連続だし、実戦的に見て有効な動きだとはとても見えない今日この頃。当時のカンフーブームは一大センセーショナルを起こし、僕の周りでもヌンチャクを買った奴は少なくなく、少林寺拳法を習い始めた奴もいる(少林寺拳法は日本発祥で、本作の少林寺とは全くの別物。詳細は後日「少林寺」のエントリーで)。この点は、そもそもこの一連の作品を見る価値があるのかを決める根本的な問題で、そもそもカンフーが弱いとなると、すべての作品の結末に疑問符が付くのである。それは根本的な問題であっても、この映画の本質ではないのでいったん棚上げで。
▽▼ネタバレあり▽▼
満州人の清に征服された中国。横暴な清の官僚に親を殺され命からがら少林寺に逃げ延び、復讐のために少林拳の会得のため修行の毎日を送る。三十五房での修行を終え、一つの房をまかすと言われるが、復讐のために下山する。
結局の所、先に述べたカンフーは本当に強いのかにかかってくる。物語の大半を占める、少林寺三十五房での修行のシーンは過酷であるが、本当に効果があるのか極めて疑わしいモノが続く。食堂に行くために貯水池の上に浮いた丸太を飛んで、その貯水池を超える修行、両手に桶を持ち二の腕に脇腹をめがけて刃をぶら下げながら、その桶を墜とさないようにする修行などいずれ劣らぬ過酷な修行揃い。一頃のタイガーマスク(古い)の虎の穴や、「ベスト・キッド」での、効果不明な過酷な修行と同様な修行の連続。どう見ても効果のほどは疑わしい。
ただ、それを忘れさせるほどの華麗なアクションと迫力で、それを感じさせないのも確か。これ以降のシリーズのいい加減なストーリーと比べると、一時期の香港映画の隆盛を感じることが出来る。僕のような週刊少年ジャンプ世代にとっては、「魁け!男塾」「北斗の拳」に影響を与えたろうことが容易に推測できる。力のこもった作品。主役のリュー・チャーフィの動きはすばらしい。
香港映画好きなら押さえておくべき一作





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