忍者版ロミオとジュリエット★33点(100点満点)
日本が海外から誤解されているものの代表格と言えば、この忍者。ただ、誤解されているというよりも誤解させていると言った方が正しいかもしれない。印を結ぶとドロンと消える類のモノ。子供の頃は忍者ハットリくんが好きで(決して赤影世代ではない)、この種の忍者モノは好きだったが、大人になってはさすがにチョット。もっと、本格的な忍者映画を見てみたいもの。
その誤解させている忍者小説を書いた山田風太郎の原作で、「甲賀忍法帳」を元に作られたのが本作「SHINOBI」。なんでも日本初の個人事業家向け映画ファンドで制作された映画らしい。あまり興行的に振るわなかったらしいが、どうなったんだろうか。その後についてはネットで検索してもあまり情報がないようで。。。ファンドの話を一切聞かなくなったので、やはり上手くいかなかったのだろうか。映画好きだけに少し気になるんだよね。でも、このShinobiには投資はしなかっただろうけど。
この作品の評価はこの点数の通りだと思うけど、所々に見るべき点も多かったのも事実。全編に渡る映像の美麗なところ、構図のすばらしさ(一部のCG,アニメ、ワイヤーアクションシーンは除く)は言及すべきだと思った。カットもやけにワンカットが長い典型的な日本映画と一線を画していた。ただこの画像に関することもその質がバラバラ。一部には「フィルムの上に手書きか?」とすら思わせる極めて質の悪いアニメが使われていたり、他の映画を意識しすぎたワイヤーアクションがあったのも事実。それがまだ小慣れてないのがありありと見えた。
▽▼ネタバレあり▽▼
問題はキャラ設定とストーリー。今時こんなの無いよといえるシロモノで、完全に子供向き。戦隊モノのナントカレンジャーに出来てきそうなキャラクターが勢揃い。もはやコスプレの集まりみたいで違和感がありまくり。彼らが繰り出す忍術も同様の特撮モノの延長で、大人の鑑賞に堪えるレベルでない。ストーリーも同様。
原作を読んでいないのでストーリーはどの程度変わっているのかは知らないが(かなり変わっているらしい)陳腐かな。
対立する伊賀と甲賀のそれぞれの棟梁(仲間とオダギリ)は密かに結婚を誓い合った仲。しかし天下を統一した徳川家康の命令によって、伊賀と甲賀それぞれの存亡を懸けた戦いに。個人的な感情とは裏腹に戦いを強いられる二人なんだが。映画の冒頭で既に二人が恋仲だということが判ってしまうので、その後の戦闘も観ている方からすると気が抜けたモノに。無益とは知りつつも仲間を止めることもせずお互いに反目し合う伊賀と甲賀。二人を恋人の設定にした意味があるのかな。葛藤が全く見えてこない。そんな下で淡々と殺し合ってラストシーンへ向かう。そんな状況でラストがきても白々しく見えてしまうのは、それ以前の心理描写が甘いから。
色っぽい黒谷友香が見られたのが収穫





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