蘇える金狼

これぞ元祖松田優作ワールド ★★★★ 71点(100点満点)

 「蘇える金狼」を観ると、かつては邦画も面白かったんだなと実感する。その世界観、画面から受ける迫力は今となっては希有な存在。松田優作はリアルタイムではそれほど観てないんですよ。でも、なるほど一部熱狂的な人気があったのが納得できる。

▽▼ネタバレあり▽▼


 表は平凡なサラリーマン、裏は会社の乗っ取りを図るアウトロー。そんな主人公を松田優作が好演。三億円事件バリの現金輸送車襲撃、黒幕の市会議員から麻薬を奪い、上司の愛人に近づき、会社の乗っ取りを企てる。そんな主人公は松田優作しか演じられないと実感。こんな作品を邦画で見てみたいんだけどね。どうも最近の役者じゃ迫力不足。松田優作だけでなく千葉真一とか、この時代の役者はみんなギラギラしている。今の役者は何が足りない、やはり時代の要請なのか。

 良い評価だけ書いてきたけど、不満が残るのも本作。ストーリーがやや現実離れしている。大体の部分はそのダイナミズムで「アリ」なのだが、上司からある人物の殺害を重役のいすと引き替えに依頼されるシーンがあり、さすがにそれは違和感があった。いくら裏では悪どいことをやっているとはいえ、どんな会社だよwというのが正直な感想。無理矢理っぽいカーチェースもあるが、そこで邦画の限界を観た。

 ただ、今観てもすごく新鮮な映画。この手の映画をいま観てみたいけどな。難しいのかな。
 
最後まで息をつかせぬ迫力はさすが。

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コメント(2)

確か「刺すような殺気が無けりゃ男稼業もお終いよ」が映画の宣伝コピーだったと記憶してます。 「特命係長 只野仁」の元ネタはずばりこれでしょう!
この映画にぴったりなキャッチコピーですね。「特命係長~」も言われてみればそうですね。参考になります。

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