魔女の宅急便

スポンサーが日通だったら、主人公はペリカンか?★74点(100点満点)

 もう、20年近くの前の作品になるのかとしみじみ。そう考えると「魔女の宅急便」はもう初期の方の作品になるのか。スタジオジブリとして一般にも認識され始めたのってこの頃からのような気がする。

 最近の宮崎アニメは話がやや難しい傾向があるけど、この作品はとてもわかりやすく万人向け(良い意味で)。一昔前の時代の世界と空想の世界をミックスした世界観。この作品は敵が出てこないので、安心して観られるね。興味深いのが主人公のキキが魔法使いでありながら、ホウキにまたがり飛ぶという能力しかないこと。しかもその能力自体もかなり怪しいけど。おそらくこの設定は、物語の中で主人公の成長に伴った苦悩を表すのに必要だったのかも。なんでもできる魔法使いなら、そんな葛藤は表現しづらいもんね。

▽▼ネタバレあり▽▼


  この作品は宮崎アニメの中では異色かもしれない。主人公は一応魔女ではあるが魔術は使えず、空を飛ぶこと以外は一般の人と全く同じ。またこの作品のテーマは主人公キキの成長であって、何かを探すとか誰かを倒すとかいったものではない。その為にキキの周りの人は一般人で特別な能力を持った人物は出てこない。また、主人公を指導する先人のような存在のキャラも出てこない。なので主人公は一人で苦悩し、一人で解決して、成長してゆくのである。他の作品ではそれなりに師匠のような人物がいて誘導するのだがこの作品ではそれがない。その為、周りの人すべてが主人公にとっての試練であって、それを克服することにより成長をしてゆく。その為、他の作品の例を見ないほど、人との関係が実に細かく描かれていて、この作品に深みを与えているのだと思う。

 この作品ではユーミンの歌が使われているが、個人的に彼女の歌が好きではないので、どうも残念に感じる。どう残念なのかはこの作品とは関係がないところなので書かないが。久石譲の曲は良いと思うよ。念のため。

この頃は声の担当もほとんど声優ばかり。後の俳優の起用は可もあり不可もあり

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