いっそのことシュレックの声優を陣内智則にしてみたら★65点(100点満点)
なんでも前作、「シュレック 2」はものすごい興行成績をたたき出したとかで、この「シュレック 3
」が制作されている時点で、「シュレック4」の制作まで決まっているとか。そんな安易なことで良いのかと、この「シュレック3」を観て思ってしまった。CGは金がかかると言うけれど、ハリウッド俳優の高額ギャラと比べたらそうでもないのかな。いまやどの映画を観てもCGで、逆にフルCGアニメの方が安いのかな。関係ないのにそんな皮算用。
気になったのが、とにかくキャラが増えたこと。1,2からのキャラはほぼ残留。シュレック、フィオナ、ドンキーはもちろん、王・王妃、にピノキオ・クッキーマンをはじめとしたシュレックを助ける脇役、今回は更に白雪姫や眠れる森の美女も本格参戦、更に敵側はチャーミング王子とそれを助ける寓話の悪役達。さらに今回はアーサーとマリーンも加わるから、そりゃもう大騒ぎ。今回でないのは妖精のゴッドマザーくらいでは。これだけ多いとお銀や飛び猿がく加わった水戸黄門一行や、ベジータ達が加わったドラゴンボールの悟空達のようで、もはや身動きするのも大変だ。
実写ではキャストやセットを豪華にすれば観客は満足するが、この手のアニメだとそうはいかない。映像は元からクオリティーが高いが、1=>2の様な映像技術の発展も期待できない。2ではチャーミング王子のサラサラヘアの映像が一つのウリだったが、もはや期待できないので、本来なら濃密なストーリーにゆくべきところ。だがこの3では肝心のストーリーが前作までと比べてレベルダウンと言わざるをえない。
▽▼ネタバレあり▽▼
王の崩御し遺言で「遠いと追い国」の後継者にシュレックが指名されるが、沼地の家でのんびりと暮らしたいシュレックは、もう一人の後継候補のアーサーを探す旅に。そのアーサーはもちろん、アーサー王と円卓の騎士のアーサーをモチーフにしている。アーサーを捜しに彼の住んでいる村に行くとアメリカの高校の様な学園風景が村全体に広がる。アーサーを見つけ出すが彼はいじめられっ子で頼りない存在。
王になる人物がアーサーで、ここまで来るとアーサー王伝説を期待するが、その類のシーンはほとんど出てこない。アーサーをいじめるいじめっ子がランスロットだということと、アーサーの昔の先生が魔法使いのマリーンだということぐらい。円卓の騎士などは影も形もない。シュレックシリーズのおもしろさの一つは寓話・伝説のパロディーであるが、ストーリー上ほとんど無視したのはどうした理由だろうか。パロディーにしないならわざわざアーサーを持ち出すまでもなく他のキャラにすべきで、お銀が出たのに入浴シーンがないくらい観ている者を惑わせる結果となっている。
アーサーに限らず、他のキャラのギャグも不振。ほとんどのキャラは1.2でギャグを出し尽くしたせいもあるが、それなら新しいキャラを入れるべきで、使えないキャラをいつまで連れて行くのは疑問。用済みだと思ったら躊躇なく殺してしまう「24 -TWENTY FOUR-」やドラゴンボールを見習うべき。
もう一つ言えば、1でのフィオナとの恋愛、2での王と王妃にフィオナとの仲を認めてもらうといった様な大きなテーマがなく、シュレックにとってはどうでも良い王座を巡っての話が主題になっているのがそもそもの間違い。三国志風に言えば鶏肋(けいろく)でしかない。もともとそんな存在なら、観ている方としても感情移入が不十分なまま物語りが進んでゆくだけになる。「醜い怪物」だったシュレック自身の葛藤も今回は描かれぬまま、最後まで来てもコレといった盛り上がりもなく終わり、小粒なギャグだけが残る。
シュレックたちの問題というよりか、「遠い遠い国」全体の問題になってしまったため、先のようにキャラが総出演で大騒ぎ。その分それぞれの役割が薄くなり、大味な作品になってしまった。ただ、前作までの世界観は保っているので、それなりに楽しめる。でも、前作までの映画のパロディーが少なかったのは残念。
レンタル開始まで待ってもよか





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