エイドリアーーーーーーーン!(ただ、言ってみたかったとです。 ★★★★ 78点(100点満点)
ロッキーはその評価はさておき息の長い作品、がおそらくは最終作品であろう本作。ロッキーって初代ロッキーしか観た記憶がないんですよ。おそらくは日曜洋画劇場でその他の作品、2~5を観ているはずなんだけど、綺麗さっぱり記憶の彼方に。でもミスターTとかドルフ・ラングレンとかは観た記憶があるのでおそらくは観ているんだよね。なぜ記憶に残らないは言うまい。そんなわけでこの「ロッキー・ザ・ファイナル」が制作されると聞いたときは、そこまでして晩節を汚すことはないだろうと思った訳ですよ。そりゃ当然、スタローンも還暦、それでボクサーもなかろうと。でも、ジャイアント馬場なんかは亡くなる少し前までプロレスラーとして現役だったけどね。でもそれはそれでも良いという暖かいファンがいたおかげ。といっても、プロレス人気自体が下火なのは、そのような業界の「決まり事」が大手を振って歩いてたからだと思うけど。
ハリウッド映画で大手を振って歩いているのがこのシリーズで、また同じスタローンのランボーな訳ですな。(予告編でランボー4の紹介してたよ。「ランボー怒りの平壌」か?それとも「ランボー怒りのテヘラン」とか)当然期待はハナから全くナッシング。でも、公開されてそこそこ評価が高いようで、映画ヲタの僕としてはそのまま放置することができなかったわけです。
で観てきた「ロッキー・ザ・ファイナル」。結果を言えば良かったです。初代ロッキーへの原点回帰映画です。
▽▼ネタバレあり▽▼
愛しのエイドリアン死後、息子との仲もしっくりいかないまま、夢を見失ったロッキーが、再びボクサーとして活動を再開し、ふとしたきっかけにより、現役ヘビー級チャンピオンと戦うというモノ。おそらくは団塊世代のお父さん方にはハンカチなくして観られないストーリー。さすがに現役バリバリでないのでボクシングシーンは抑えめに、ドラマシーンで物語を盛り上げます。以前からのファンならニヤリとする登場人物、過去のシーンなどを踏襲し、新たなる登場人物との絡みも良いものです。ただ、全体的に登場人物が多く、しかもそれぞれの人物とロッキーとの絡みを描こうとしているため、全体的にその描写が浅薄で、物語の深みが感じられないところがマイナス要素。あと話の成り行きで現役チャンピオンと戦うんだけど、そりゃ無理でしょ。劇中ロッキー自身が語っていたけど、「もっと地元の小さな試合で戦いたい」というのは当然で、そんな大舞台のおかげで、映画そのものが何となく薄っぺらいモノになってしまったのは残念。どうしてラスベガスの試合にする必要があったんだろうね。
あと、先に描いたけど、登場人物が多くしかも細かく描きたがるので、肝心の息子や恋人との関係があっさりしすぎている。結局映画を見終わった後に彼ら(特に恋人)とどうしたかったんだろうと思ってしまったよ。対戦が決まった後は、そんな前振りすらすべて捨てて、全員で練習→試合にまっしぐらで、ドラマ的要素がさらに薄くなります。まあ、ロッキーが主人公で、目標に向かってまっしぐらと言う姿を描きたかったんだろうけど、それだったらあんなにキャラを出すなと。ドラクエ4で第4章になったとたん、個別のキャラの物語は完結してただの交代キャラに成りはてた数人のキャラを彷彿とさせます(わかりにくい?もう一つの問題は、対戦相手が敵役としての魅力に欠けること。ロッキーよりも30歳くらい若い現役チャンピオンで、強すぎて試合に盛り上がりがなく、試合がつまらないとバッシングを受けているという設定だけど、それだけだと・・・・・正直ただの黒人ラップ歌手にしか見えなかったよ。 でも、物語としては面白いので、それなりにお奨め。
本作ではエイドリアンは登場していないのであしからず。





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