海猿 ウミザル

冷静になってよく見るとやはりアラが・・・・なんちゃって感動大作 ★★★ 56点(100点満点)

 順序が逆ですが、今更「海猿 ウミザル」を鑑賞。一応ですね、この作品は一度見たことがあるので、今回は二度目です。なので続編のエントリーが先だけど、問題ナッシングで、結果オーライです。

 同じ映画を二度見ると、細かいところまで気がつくわけで、そうすると新しい発見があると言うよりは、アラが目立ってしまう映画です。本当に良い映画だと何回観ても、寄り深く入り込めて、細かいところの描写が良くできるなと感動するもんだけどね。気になったのは、ムードを作って観客の気持ちを制作者の意図通りに誘導しようとする仕掛けがミエミエなこと。細かいリアリティーを無視しているところ。特に主人公は海上保安官で、常に冷静な判断を求められなければならないはずなのに、感情的な行動をとることが随所に見られるところ。またそれが物語の中では良しとされているところ。

▽▼ネタバレあり▽▼


 物語は伊藤淳史が演じる海上保安官が亡くなる前後で大きく雰囲気がかわるんですな。それ以前は過酷な訓練に耐える青春群像で、それ以降はバディー(相棒)の死にショックを受けながらも、果敢にそれを乗り越える姿が描かれてるんですが、基本的な流れはおきまりパターン

キツく辛い訓練=>その合間にちゃっかり恋愛=>友人の死=>耐える主人公=>恋人にも同様の不幸が=>関係がぎくしゃくする二人=>いよいよ困難を克服して=>ヨリを戻してめでたしめでたし

にキッチリと当てハマっとるがな・・・・

 さらに神経を逆なでするのが、要所要所で流れる挿入歌。いかにも盛り上げますと言う感じの曲がそれっぽいシーンで流れてきて、いやがおうにも盛り上がってもらいますという魂胆がミエミエで興冷めですがな。物語の前半の流れは良いのに、後半の無理矢理感動路線はなんだろ。最近盛り返してきたとはいえ、日本映画は無理矢理感動させないといけないという強迫観念に陥っている作品がまだまだあるんですな。まあ、1800円もする映画料金の元を取ろうとする観客の要請かもしれないが。

なんだか日本映画は後一歩というのを見せつけた映画

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