ハリー・ポッターと炎のゴブレット

本作のハリーは14歳らしい。一応念のために。★55点(100点満点)

 前作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の後半からヴォルデモート編とも言うべき、最終決戦への物語が始まることになるが、それは序章にすぎない。本作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」では、一見して三大魔法学校対抗試合が物語のメインストーリーのように思えるが、これはあくまでもヴォルデモート編の舞台を用意するための環境作りであって、本筋ではないと言っても過言ではないかも。

 前作で既になくなりつつあった子供向け魔法ファンタジーの雰囲気はこの作品では霧消している。代わって覆っているのが暗い重苦しい雰囲気。この作品ではハリーの周囲からの孤立と愛との間の葛藤を一つのテーマにしている。その為か三大魔法学校対抗試合での他校との交流を通じて、レギュラー人物内だけでない幅広い恋愛劇を作ろうとしているが成功していない。そもそもどこまで本気でその部分を描こうとしたかは不明だが、成就しているわけでもないで、余計に冗長に感じた。原作は未読だが、原作者が愛について各といったコメントだけは記憶している。だったらこの部分は青少年の通過儀礼的なものであって、ストーリー上それほど重要でないと思う。

▽▼ネタバレあり▽▼


 この作品の三本柱の一つは先に書いた恋愛パートと三大魔法学校対抗試合とヴォルデモートの復活。恋愛部分は先に書いたように無駄ともいえる部分だが、三大魔法学校対抗試合も、ヴォルデモートの復活や、恋愛部分を描き出すためのお膳立てに過ぎず、なぜあるのだかよく判らない。前作までのような謎解き要素は希薄で、ほとんど体力勝負。謎もハリーはほとんど解決せず仲間頼り。残るのは誰かが「ハリー・ポッター」の名を炎のゴブレットに入れ、三大魔法学校対抗試合に参加せざるを得なかったことだけ。その背景にヴォルデモートの復活が絡んでくるのだが、それにしてもこんなに大げさなトラップを仕掛ける必要がどこにあったのかは疑問。対抗試合自体がそれほども面白いわけでもないし。ハリーと突然やってきた他校の生徒との試合を観ても面白くない。どうして同級生同士のような設定にしなかったのか。それだと、「バトル・ロワイアル」みたいだからかな。

 この作品の評価の点数は低いけど、シリーズの中の一つパートと考えたらもう少し点数を上げても良いかもしれない。ただ、このブログの評価の基準で、原作ではなくこの映画単作のみでの評価を出しているので評価は低め。このシリーズが初めてとか、もうハリー・ポッターシリーズは見ないという人は全くお勧めしない映画。逆にこれからハリー・ポッターシリーズを観ていく人は、最低限この作品から観ていかないと、完結編までの流れを理解するのは難しいかも知れない。

しかし、ハリーは髪の毛が多くてクセっ毛。僕と同じで朝髪を解かすのに苦労しているに違いない。

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コメント(1)

いつもTBありがとうございます。確かに小さい子供たちには 背景がむずかしくなっていますね。

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