まだまだ初々しかったハリー達・・・・★75点(100点満点)
原作本は未読。これからも読むことはないかな。映画について書く前に念のために。
生活保護を受けていたJ・K・ローリングが、ヒットとともに英国一の大金持ちになったという、そっちの方が魔法じゃ!という汚れた大人の意見は置いておいて、児童文学ながら大人にも根強いファンがいる、ハリーポッターシリーズの第一弾「ハリー・ポッターと賢者の石」。見てみてびっくり。ワーナーのこれを是非とも対策にしようという意気込みが随所に現れてる。通常どの作品でも1作目の興業結果によって、2作目の制作が決まって予算が増えることになる。そうすると内容は別にしても、見た目だけはより豪華になる。しかしながらこの2作目は、2作目になってもそれほど大きい変化はない。既に原作で世界観が出来上がっていたというのが大きな理由。あとから付け加えた人物設定やセット、様式などの世界観が既に一作目から出来ていることが大きい。もう一つの理由は、それだけこの作品に掛ける意気込みがすごかったということ。細部にわたってキメの細かい映像を観ることが出来る。
この映画はイギリス原作のハリウッド制作で、原作の世界観を残そうとしたせいか、イギリス的な世界観を残すことになっている。大きなところでは格差社会を如実に現したところ。日本で格差社会が叫ばれて久しいけれど、やはり欧米のそれには遠く及ばない。アメリカは格差社会とは言っても、人種的なモノを除いては後天的な結果によるものとの認識が強いと思う。だけど、イギリスでは持って生まれた血統的な特徴が色濃く残っているんですな。それがこの映画では「魔法族」や「マグル(非魔法族)」として登場する。
▽▼ネタバレあり▽▼
ヴォルデモートとの戦いで両親を失ったハリー・ポッターはマグルの伯母夫婦の家に預けられることになる。だけど、そこでの生活はみじめそのもの。従兄弟に当たる実の息子ばかりをかわいがり、ハリーは常にいじめられている。ところがホグワーツ魔法学校からの入学案内が来てから一変する。魔法界でハリーは誰もが知る有名人で常に注目の的を浴びるヒーロー。どこまで意識したか判らないけど、作者ローリングの境遇とダブルのは興味深いところ。この第一作は顔見せ的な要素も強く、ハリーポッターの世界観とハリー、ロン、ハーマイオニーの三人の絆を深めていくエピソードが満載。
一方で、ハリーの存在があまりに大げさに表現されている気もする。少なくとも現時点で4作まで観たのと比較して、ハリーが伝説的な存在で続編でもヒーロー的ではあっても、ある場面では疎ましく思われている側面も見せることを考えると、ややバランスを欠いていると思う。もちろん、魔法界では大きな存在なのだが、あまりにそれが強調されすぎていて、何者だか判らないほど超越した存在になってしまっているのは軽薄に映ってしまって残念だ。
ただ、この第一作の見所はやはり三人の初々しい演技。所々でぎこちないところもあるが、それぞれ新鮮でそれぞれのキャラクターにあった演技を見せている。最新作もテレビCMで観たけど、どんどん大きくなっているよね。完結編がいま公開で、映画化がそれ以降になることを考えると、大丈夫か?間に合うのか?(なにがや)。
後の作品と比べるとやや子供向けな作品に仕上がっている気がする。まあ、3作目が4作目が子供向きな作品かは疑問が残るけど。この辺りまでは小説を読んでなくてもスッキリと入ってくる。第一作目としてはそのツボを押さえた良い作品に仕上がっていると思う。
クィディッチが今ひとつ面白くないのは僕だけ?





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