魔界転生

気がつけば山田風太郎★33点(100点満点)

 なぜだか勝手に「魔界転生」の原作者を小松左京だと思いこんでいた僕。話がつまらないなぁと思っていると、原作者が山田風太郎であることが判明。どうも個人的に山田風太郎はダメなんだよね。時代劇ファンタジーとも言えるような作風が。全体的に悪くはないんだけどストーリーが引っかかってくる。時代劇というより和製オカルトだけど、物語が後半になるにつれグズグズに。

 所々の映像は見るものがあると思う。冒頭の島原の乱のシーンはかなり大がかりで、攻城シーンをここまで忠実に再現した映画は記憶がない。鷹狩りのシーンとか、紀州の軍勢が江戸に上ろうとするシーンもかなり忠実ではと思う。それだけに、ストーリーが残念でたまらない

▽▼ネタバレあり▽▼


 「転生」することによって魔界のパワーを手に入れた天草四郎が、名だたる剣豪を「転生」させて、徳川の治世を転覆させようとするもの。荒木又右衛門、槍の宝蔵院、二刀流の宮本武蔵などなど、それを阻もうと、柳生十兵衛が奮闘するのだが、、、、、既に死亡した剣豪はともかく、生きている剣豪は剣の道を極めるために「転生」を選ぶことになる。宝蔵院や武蔵はともかく、十兵衛の実の親の柳生宗矩までも「転生」するのってどうなのよ?ここまできたら笑ってしまった。おまえらやりすぎだよと。

 もともと死者が過去から蘇ることはあり得ないわけで、あり得ないならあり得ないでもそれなりに節度がないと、映画の設定に感情移入が出来ないわけで、山田風太郎の作品にはそれがないのが多いのですな。役者はいずれも良いだけにかなーり残念。このメンバーで山田風太郎原作でない戦国時代劇を取って欲しかったなというのが率直な感想。

 大河ドラマよりもお金のかかった合戦シーンの映画を見たいよー

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