スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス

前フリのための前フリのための前フリ★72点(100点満点)

 結論から言うと、この「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」は、前シリーズ「スター・ウォーズ エピソード4-6」へと繋がる「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」の前フリでしかない。もっと言うと、「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」を作るために必要な環境作りとして「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」が必要で、それを説明するための作品と言ったらあんまりだろうか。

 別の言い方をすれば、旧シリーズ エピソード4-6はルーク・スカイウォーカーの物語であるのに対して、このエピソード1-3はルークの父であるアナキン・スカイウォーカー、ダース・ベイダーの物語である。旧シリーズを観たことある人には判るけど、ダース・ベイダーは悪の権化であって、最大のライバル関係。そのダース・ベイダーがいかにしてアナキン・スカイウォーカーを捨てダース・ベイダーになったのかが本シリーズのストーリー。

 といっても、この作品ではまだ9歳であって、物語の主人公と言うわけにもいかず、エピソード2、3や旧シリーズのエピソード4で活躍する、オビ=ワンの活躍と彼の師であるクワイ=ガン・ジンが物語の中心になる。

▽▼ネタバレあり▽▼


 この映画は作る時点で三作制作されることが決まっていて、しかも第一作なので、この様なシリーズ物にありがちな顔見世作品に近いかも。とにかく主要キャラクターが多い。先に紹介したクワイ=ガン・ジンとオビ=ワンの2人にアミダラ姫(パドメ)更にはアナキンにジャー・ジャー・ビンクス、旧作からのC3POとR2-D2にヨーダとその他仲間達と、おそらく旧シリーズを観ていない人にはかなーり難しいかなと心配。旧作を観ていない人には旧作から観ることを勧めるけどね。

 ストーリーも映画だけでは判りにくいかも。関連のサイトで調べるとなるほどとうなずける設定ばかりだけど、そこまでのマニアでない人には、映画内での描写が足りず説明不足なので難しいと思う。本作で言えば敵の存在。前シリーズなら帝国という悪のシンボルがいたけど、今作では通商連合という今ひとつ目的が判らないキャラとしても格好良くないのが敵。しかも、共和国なんという、国連崩れの様な全宇宙を統括する組織があるので尚更難しい。

 旧シリーズとの大きな違いは、なんといってもジェダイの存在感。この作品(シリーズ)では絶対で、旧シリーズよりも数段強くなっている。その強さがあまりに絶対的で、作品として成り立っているのか微妙なほど。それだったらジェダイの騎士以外は戦わなくて良いのでは?と思ってしまうくらいなんですな。特撮も完全にCGになって、画像の美しさは数倍上がったけど、物足りないのはやはりそのCGのせい?とくかく艦艇やドロイド(ロボット)の数は増えたけど、重みが一切消えた感じ。途中のレースシーンはなぜ必要なのか判らない。

 俳優陣は豪華だけど、その演技力が堪能できないのはこの手の映画の宿命か。あえて言えばアナキンのお母さん役のペルニラ・アウグスト、彼女の息子を思う母親役は、この映画の中の白眉と言えるかも。 いろいろと書いたけど、大作として十分に楽しめるよ。ただスター・ウォーズファンとしては物足りなさがあるのも確か。全体的に一つ一つのキャラの重みが軽くなったせいかな。映画ファンなら押さえておきましょう。

 アミダラの髪型はどうにかならなかったのか・・・・・・

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