ノンフィクションだけに救いのない映画 ★★★ 69点(100点満点)
ルワンダの内戦、フツ族による少数派ツチ族の虐殺が行われる中、フツ族である「ホテル・ルワンダ」の支配人である主人公が、ツチ族である自分の妻やほかの多くのツチ族を匿い、大勢の命を救った話。
▽▼ネタバレあり▽▼
虐殺が始まる少し前から物語は始まり、淡々虐殺が始まる姿が描写される。国際社会も主権の問題やその他の政治情勢で積極的に介入できず、虐殺は続けられる。その中で、果敢に行動して多くの生命を助けるのだが・・・
僕がこの映画に対する評価が高くないのは、虐殺を行ったフツ族のツチ族に対する憎悪を描写できていないこと。映画の中でフツ族を「cockroach(ゴキブリ)」と呼び憎しみを煽るのだが、その理由をベルギーによる植民地支配の時、「ツチ族が統治に協力し、フツ族を虐げた」のひと言で片づけてしまっているからである。ただそれだけだと、実際にはそれ以前には共存してきた両者が、何をきっかけにここまでの殺戮に発展したかが映画を見る限り判らない。 また、両者の違いを「鼻の形が違うだけ」として、安易に虐殺の不条理さを表現している気がする。
また、この作品では虐殺を阻止しようとしなかった、国際社会を批判的に描いているが、一方で他国の主権を侵すことに批判的な国際世論に対しては何ら言及していない。
結局これらのことへの描写の弱さが、評価を下げてしまった。





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