戦争の最近のブログ記事

これを現在の政治状況と重ね合わせてどのように考えるか★89点(100点満点)

 911事件以降増えたのがアラブ社会を題材にしたもの。それは様々でアメリカ国内のアラブ系移民を扱った物からこの「キングダム・オブ・ヘブン」の様に、過去までさかのぼってイスラム社会とキリスト教社会の対立を描いた物まで様々。その中でこの映画は限定的な状況下で、イスラムとキリスト社会の共存に触れている、希有な作品と言えるかもしれない。監督はリドリー・スコットでさすがその辺りのバランス感覚は優れている。

 第二回十字軍を題材にしたものの、僕自身がこのあたりに詳しくないので、史実との整合性は保留。ただ、主人公は実在しないようで、いくつかの点で脚色があるらしい。ただ、大枠での歴史の流れは史実通りで、エルサレム王国の滅亡までを描いている。ただ、この映画のテーマは異文化、特にイスラム社会との共存なので、些末な部分の脚色は気にならないだろう。

▽▼ネタバレあり▽▼
 


ダイ・ハード4として企画して作られたらしいがどの辺が?★30点(100点満点)

 「ダイ・ハード4.0」の公開にあわせてか、続々と、ブルース・ウイルス出演作品が放映される今日この頃。その恩恵にあずかるこのブログはある意味勝ち組。シリーズとか監督とか出演俳優で映画を掘り下げて観てみるのも一興。

 そうしてみるとブルース・ウイルスは個性の強い俳優ですな。正義感はあるモノの、妙に気が抜けていて、なかなか死なないw 今回の「ティアーズ・オブ・ザ・サン」もそんなカテゴリーに加えられる映画かな。

 ネットで仕入れた情報によると、この作品は元々ダイ・ハード4として企画されたモノらしいがどの辺が?それっぽいのがブルース・ウイルス主演というのと上司に必ずしも従順でないことくらいな気が。ダイ・ハードシリーズとの共通点って、見終わった今でもほとんど皆無なんだよね。そもそもこれは戦場だし。作品としては微妙。楽しめるのは最初の30分だけ。あとは盛り上がりの欠いた状況が続く。

▽▼ネタバレあり▽▼


CGによる艦砲射撃シーンが唯一の見所 ★ 10点(100点満点)

 テレビで放映される映画は「面白そうな」映画はその時点で観るのだが、「面白そう」ではない映画やその時間に観ることができない映画は、HDレコーダーで録画してヒマな時に見ることにしている。HDに録画した映画は深夜の映画も含めて、「面白そう」な映画から観ていくことになり、当然ながら「面白そう」ではない映画は長い間HDにデータだけがある状態になるのである。この「面白そう」というのは当然僕の先入観による想像であるけれど不思議と当たるのである。この映画は4月にテレビで放映されて、いま観たと言うことは、僕のこの映画に対する期待が判るというものであろう。結果としてこの想像が大当たりしたわけだが、ツマラナイ映画はツマラナイ映画として、いかにツマラナイかを書き連ねるのがせめてもの供養だと考える。

 「男たちの大和 / YAMATO」は言わずと知れた、帝国海軍の戦艦大和を題材にした映画である。以前からこれら戦艦大和を題材にした映画やドラマは多く、その艦名とあわせて日本人の琴線に触れるのは判るのだが、個人的にはそもそも大和をテーマにした作品自体に無理があると思う。戦艦大和が舞台になるのは大戦の後期で、日本海軍は先のレイテ沖海戦で敗れ、まともな艦隊戦を行うことが不可能になってからである。つまりはそこに、まともな戦略なり戦術を期待すること自体が無理な状況であり、映画ドラマで取り上げられるのは、先に書いたとおり日本人の琴線に触れるからのみであると思う。ただ、まともな戦術をもはやとれる状況でない以上、戦艦大和を帝国海軍としては特攻させて、映画としては感動大作にするしかないのである。 「硫黄島からの手紙」との違いはまさにここで、「硫黄島~」では多少なりとも描かれていた戦術が、「男たち~」では皆無なのである。その結果、「硫黄島~」では「安心して暮らせる日が一日でも延びるのなら、. この島を護る一日には意味があるのです!」のセリフを現す様に玉砕してもそこで踏みとどまることに意味があったのに対して、この「男たちの~」では戦艦ごと湾に突入し座礁させ陸上の砲台として活用するという荒唐無稽な目標になるために、兵士の奮闘も単なる無駄死ににしか見えないのである。

▽▼ネタバレあり▽▼


口でクソたれる前と後に「サー」と言え!分かったかウジ虫! ★★★★ 85点(100点満点)

 知る人ぞ知るハートマン軍曹はこちらの映画から「フルメタル・ジャケット」。キューブリックの不朽の名作。ストーリーはハートマン軍曹が鬼教官の海兵隊新兵のトレーニングが中心の前半とベトナムに派遣されたその後を描写した後半に分かれるが、一貫して戦争の狂気が描かれている。

 後に似たようなスタイルの戦争物も数多く作られたけど、そのスタイルを確立した作品でしょう。やはり印象が強いのはハートマン軍曹、訓練教官で新兵を徹底的にシゴきまくる。訓練生を徹底的にいびり、罵倒するのは、入隊前の地位やプライドなどを一度捨てさせ、再び鍛え直させるためのモノだとか。しかし、彼の発する罵詈雑言がどれも皆卑猥で下品にもかかわらず、強く印象に残りそれでいて知能が低いとは感じさせないのは、発する内容が要所要所で的を射ていてるところかも。
▽▼ネタバレあり▽▼


硫黄島の悲壮感が伝わってくる名作 ★★★★★ 92点(100点満点)

 今回は「父親たちの星条旗」に続く、クリント・イーストウッドによる硫黄島シリーズ第二弾「硫黄島からの手紙」。「父親たちの星条旗」とは、基本的につながりがないので、単独でも問題なし。やはり題材が硬派なだけに観る人を選ぶかも。少なくとも二宮目当てのジャニタレファン向けでないことは確か。ファンはどのような評価を下すか少しだけ気になる。

 前作とはかわり、日本軍側からの視点。物語は、渡辺謙が演じる栗林中将と、嵐の西宮が演じる西郷の二つの視点から交互に進んでいく。絶望的な状況下で、最大の成果を出そうと孤軍奮闘する栗林中将と、パン屋から徴兵され何とか生き延びようとする西郷。対照的な存在であるというところが深みを与えてくれる。


▽▼ネタバレあり▽▼


大衆作品を社会的に仕上げた作品 ★★★★ 70点(100点満点)

 アフリカがブームらしい。確かにハリウッドでは以前から比べるとアフリカがテーマの作品は格段に増えている気がする。いずれブログにも書く予定だが、ハリウッドでの日本ブームに共通する要因も多い気がする。それはハリウッドでのネタ切れ。ネタ切れがアメリカから飛び出させ、世界をテーマにした作品が増えているのだろう。今年のアカデミー賞で最初の司会者(誰だか忘れた)が言及していたが、本当の意味で国際化してきた。かつてはせいぜい何系アメリカ人だったのが、各国を題材にするのに伴い、現地の俳優を積極的に使い始めたんだんですよ。

 今回のエントリーに関係ない話題はこれくらいにして、今回の「ブラッド・ダイヤモンド」をエントリーするについて、正直ジャンル分けに迷ったんだよね。アクションと言うべきか社会派サスペンスにするべきか。それくらい、両方の要素が強い。よく言えばバランスがよく、悪く言えばどっちつかず。しかも、それなりに良い作品の仕上がっているから、始末が悪い。これは批評する者泣かせになっている。

▽▼ネタバレあり▽▼


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