★★★★(70~89点)の最近のブログ記事

ロボットV.S.ロボットはある意味新鮮かも★77点(100点満点)

 もともとタカラの変身ロボット玩具で、アメリカでアニメーション化され人気になった作品の実写版である「トランスフォーマー」。まあ、僕の世代は、そんなおもちゃよりもおそらく一世代前の超合金世代。昔のヒーローモノは(いまもだが)、主人公がロボットに乗り込んで、巨大化した敵のロボットや怪獣を倒すというのが黄金パターン。当時の巨大ロボットはものすごく無骨で、いかにも超合金で作られましたというシルエットになっている。しかもどのへんがどのようにだか判らないが超合金で、トランスフォーマーほどではないが、大体頭部・胸部胴体・足にそれぞれのパーツが分かれていて、それぞれが移動しやすいように、飛行形状(たいていは頭部)のモノや、車輪が付いて陸送型のそれぞれのパーツが、現場まで自走して現場に到着後変形し合体するのが、番組の見せ場なのである。それはアニメや特撮モノの垣根を越えたパターンだった日々があった。僕も大きくなって、さすがにその手のアニメや特撮モノを見なくなってから、それらが進化したのを記憶している。それぞれのパーツに翼や車輪が付いただけだったモノが、より車や飛行機に近いモノから変形するタイプや、更に進化したものでは鳥や猛獣の形状をしたモノが、変形し巨大ロボになったのまで登場したモノを見たことがある。トランスフォーマはそれらのアニメや特撮の商品化ではなくオリジナルだが、それでもそれらの系譜に位置づけられていることは確かで、進化の過程の一つであるといえるだろう。

 そもそもロボットキャラクター玩具が先行で、アニメもこの玩具のコンセプトを尊重しているためかロボット自身が意志を持った生命体となっている。オートボット(善)とディセプティコン(悪)に分かれ闘う内容になっている。映画では人間の主人公がいるが、玩具ではもちろん人間はそれを遊ぶ側であるので、映画内のロボット達と主人公の絡みの正否が、この映画自体の成否に関わってくる。結論から言うと、この取り組みは成功。成功の秘訣は主人公の高校生を中途半端にヒーローにせずに、どらえもんののび太君のようにダメ人間にしたところが大きいと思う。

▽▼ネタバレあり▽▼


男性ストリップ版ウォーターボーイズ★81点(100点満点)

 「フル・モンティ」は、Yahoo!映画によると、ヒューマンコメディーという位置づけらしい。そのカテゴリーが正しいかどうかはわからないが、正真正銘のコメディーとするには抱腹絶倒ではなく、要所要所で笑わせてくれるものの、ドラマとしてのストーリーもしっかりしていて、単にコメディーとするだけではもったいないとも言える。そこで上に男性ストリップ版「ウォーターボーイズ」と書いたように、ひとつの舞台を完成させるまでの物語なのである。基本的にこの手のコメディーは中途半端で面白くないことが多いのだが、設定が男性ストリップというキワモノのせいか、見る者を最後まで引き込む力を保っているのである。「ウォーターボーイズ」も男のシンクロというキワモノではあったが、主人公が高校生なので、リミットがかかっていた。しかし、こちらは失業中の中年男たち。しかし、そこで下品にならず、卑猥にならないのは監督の力量と出演者の演技力のおかげだろう。

▽▼ネタバレあり▽▼


これを現在の政治状況と重ね合わせてどのように考えるか★89点(100点満点)

 911事件以降増えたのがアラブ社会を題材にしたもの。それは様々でアメリカ国内のアラブ系移民を扱った物からこの「キングダム・オブ・ヘブン」の様に、過去までさかのぼってイスラム社会とキリスト教社会の対立を描いた物まで様々。その中でこの映画は限定的な状況下で、イスラムとキリスト社会の共存に触れている、希有な作品と言えるかもしれない。監督はリドリー・スコットでさすがその辺りのバランス感覚は優れている。

 第二回十字軍を題材にしたものの、僕自身がこのあたりに詳しくないので、史実との整合性は保留。ただ、主人公は実在しないようで、いくつかの点で脚色があるらしい。ただ、大枠での歴史の流れは史実通りで、エルサレム王国の滅亡までを描いている。ただ、この映画のテーマは異文化、特にイスラム社会との共存なので、些末な部分の脚色は気にならないだろう。

▽▼ネタバレあり▽▼
 


前フリのための前フリのための前フリ★72点(100点満点)

 結論から言うと、この「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」は、前シリーズ「スター・ウォーズ エピソード4-6」へと繋がる「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」の前フリでしかない。もっと言うと、「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」を作るために必要な環境作りとして「スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」が必要で、それを説明するための作品と言ったらあんまりだろうか。

 別の言い方をすれば、旧シリーズ エピソード4-6はルーク・スカイウォーカーの物語であるのに対して、このエピソード1-3はルークの父であるアナキン・スカイウォーカー、ダース・ベイダーの物語である。旧シリーズを観たことある人には判るけど、ダース・ベイダーは悪の権化であって、最大のライバル関係。そのダース・ベイダーがいかにしてアナキン・スカイウォーカーを捨てダース・ベイダーになったのかが本シリーズのストーリー。

 といっても、この作品ではまだ9歳であって、物語の主人公と言うわけにもいかず、エピソード2、3や旧シリーズのエピソード4で活躍する、オビ=ワンの活躍と彼の師であるクワイ=ガン・ジンが物語の中心になる。

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悪貨が良貨を駆逐する★85点(100点満点)

  こうなるのが彼の運命なのか、シルベスタ・スタローンの二大看板作品と言ったら、「ロッキー」シリーズと、この「ランボー」シリーズ。第1作はどちらも良作なのに、2作目以降は時代の要請なのか、エンターテインメント作品と成りはてて、映画マニアを落胆させたシリーズでもある。ところで「ロッキー」シリーズの最新作「ロッキ^・ザ・ファイナル」では原点復帰したのだが、なんでもこの「ランボー」シリーズも「ランボー4」の制作が決まっているとか。これもロッキーみたいに第1作の様に社会派的な作品になるのか、エンターテインメント性の強い作品になるのかは見もの。何になるんだろうね。サブタイトルは。「ランボー 怒りのテヘラン」とか「ランボー 怒りのピョンヤン」とかがオススメ(嘘

▽▼ネタバレあり▽▼


でっかいクリリン★75点(100点満点)

 香港映画が絶好調の時の映画、まだ、英国の統治下で、その後の香港映画ブームの中で代表的な作品の一つに数えられる「少林寺三十六房」。丁度NHKの衛星劇場で一連のシリーズが放送されていたので、いつものように録画&視聴。

 この映画の感想を書く前に、一連の映画を通しての感想。

カ ン フ ー っ て 本 当 に 強 い の か ?

 これは、どうしても出てくる疑問で、昨今のフルコンタクトの格闘技の試合を観ている者からすると、どうしてもそのような疑問は払拭できない。そりゃ動きは素早いし、繰り出される技は体の動きをフルに使ったもの。でもどう見ても型の連続だし、実戦的に見て有効な動きだとはとても見えない今日この頃。当時のカンフーブームは一大センセーショナルを起こし、僕の周りでもヌンチャクを買った奴は少なくなく、少林寺拳法を習い始めた奴もいる(少林寺拳法は日本発祥で、本作の少林寺とは全くの別物。詳細は後日「少林寺」のエントリーで)。この点は、そもそもこの一連の作品を見る価値があるのかを決める根本的な問題で、そもそもカンフーが弱いとなると、すべての作品の結末に疑問符が付くのである。それは根本的な問題であっても、この映画の本質ではないのでいったん棚上げで。

▽▼ネタバレあり▽▼


阿修羅マン怒りの面★70点(100点満点)

 パソコンゲームからの移植映画化の「トゥームレイダー」。日本ではこの手のゲームは人気がないけど、あちらでは大人気。女版インディ・ジョーンズかな。

 この映画の見せ場はアクション。ゲームさながらの軽快な動きを随所で見せて、その警戒感はこの映画の特徴。またアンジョリーナ・ジョリーの胸を強調したコスチュームやお色気シーンはゲームヲタを意識したものかも。これだけ胸を強調されると、恥じらいを持つ日本男児としては目のやり場に困るというもの。胸の強調は過度だと思うものの、作品性を壊してエロティックムービーになるほどでもなく、男性ファンにとってはうれしいもの。ただお色気とアクションをとると薄くなるのはこの手の映画の宿命か。

 ストーリーは古典的なアドベンチャーだが、現代的な要素も盛り込まれていて、随所にCGも使われている。それらの新しい映像技術も違和感なくとけ込んでいる。それらが「インディ・ジョーンズ」シリーズの時代には不可能だった、秘宝を守る石像とのアクションシーンを実現している。アクションシーンは多いもののいろいろなシュチュエーションを用意しているために飽きない。ただ、ストーリーは単調で、もう少し深みのあるモノにして欲しかった。

▽▼ネタバレあり▽▼


マイケル・マンの作る映画は渋すぎる★85点(100点満点)

 リアリティー原理主義な僕にとっては、このマイケル・マンは神のような存在。もうちょっと、エンターテインメント性を求めても良いのでは?と思うところもあえて我慢。と言うわけではないが、その派手さが無いところがこの監督の評価を分けるところ。この「マイアミ・バイス」もその一つ。もともとはアメリカのテレビドラマシリーズのモノ。その監督をつとめていたのがマイケル・マンで映画化で白羽の矢が立ったとか。いつものことながらテレビドラマ版は未見。でもテレビ東京で流れてるのをチラっと見たときは、テレビ版の主役2人はそれほどイケてなかった気がするけど気のせい?

 主役は「アレキサンダー」でアレキサンダーを演じたコリン・ファレルと「ドリームガールズ」や同じマイケル・マン監督の「コラテラル」が出世作になったジェイミー・フォックス。コリン・ファレルは「アレキサンダー」では頼りなかったが、本作では一線の覆面捜査官。ジェイミー・フォックスも「コラテラル」では主役のトム・クルーズがダメすぎな作品の中で奮闘してたけど、その甲斐があってか本作では主役の1人に。

▽▼ネタバレあり▽▼


シンクロというと小谷実可子を思い出す★72点(100点満点)

♪なーつがくーればおもいだすー 年中行事の感もある「ウォーターボーイズ」。フジテレビが制作した映画。テレビ会社が映画業界に参入したことは一定程度評価したいと思う。それ以前の邦画は伊丹作品以外は見られるシロモノではよね。その後スタジオジブリの作品が評判になり、チラホラと観られる作品が出てきた。更にはフジテレビなどテレビ会社が本格的に参入してきて、作品のレベルを上げて選択肢の一つになるまでになった。テレビ会社の参入は少なくともテレビドラマレベルまでは作品の質を高めたと思う。そういう意味ではこの作品は初期の成功を決定づけた作品だと思う。

 この「ウォーターボーイズ」のヒットによって続編ではないけど、女子版ウォーターボーイズともいえる「スウィングガールズ」が制作されることになった。あんまり勧めないけど・・・・

 出演者は妻夫木聡と玉木宏など今を時めく若手俳優が名を連ねている。さらにはコーチ役で竹中直人と役者はそろった!ただ、個々の役者のキャラクターにおんぶにだっこで、笑わせるポイントは少ないかも。ただテンポが良く小粒ではあるがギャグも続くので、全体的にそれなりのレベルの作品に仕上がっている。

▽▼ネタバレあり▽▼


まだまだ初々しかったハリー達・・・・★75点(100点満点)

 原作本は未読。これからも読むことはないかな。映画について書く前に念のために。

 生活保護を受けていたJ・K・ローリングが、ヒットとともに英国一の大金持ちになったという、そっちの方が魔法じゃ!という汚れた大人の意見は置いておいて、児童文学ながら大人にも根強いファンがいる、ハリーポッターシリーズの第一弾「ハリー・ポッターと賢者の石」。見てみてびっくり。ワーナーのこれを是非とも対策にしようという意気込みが随所に現れてる。通常どの作品でも1作目の興業結果によって、2作目の制作が決まって予算が増えることになる。そうすると内容は別にしても、見た目だけはより豪華になる。しかしながらこの2作目は、2作目になってもそれほど大きい変化はない。既に原作で世界観が出来上がっていたというのが大きな理由。あとから付け加えた人物設定やセット、様式などの世界観が既に一作目から出来ていることが大きい。もう一つの理由は、それだけこの作品に掛ける意気込みがすごかったということ。細部にわたってキメの細かい映像を観ることが出来る。

 この映画はイギリス原作のハリウッド制作で、原作の世界観を残そうとしたせいか、イギリス的な世界観を残すことになっている。大きなところでは格差社会を如実に現したところ。日本で格差社会が叫ばれて久しいけれど、やはり欧米のそれには遠く及ばない。アメリカは格差社会とは言っても、人種的なモノを除いては後天的な結果によるものとの認識が強いと思う。だけど、イギリスでは持って生まれた血統的な特徴が色濃く残っているんですな。それがこの映画では「魔法族」や「マグル(非魔法族)」として登場する。

▽▼ネタバレあり▽▼


渋い名優を揃えた渋い名作★82点(100点満点)

 よくよく見ると名優揃いの作品「ロード・トゥ・パーディション」。最初に観た当時は、トム・ハンクスとポールニューマンしか気がつかなかったけど、よくよく観るとジュード・ロウ。更に驚きなのが「007 カジノ・ロワイヤル」で、新ジェームス・ボンドになったダニエル・グレイクがマフィアのボスのダメ息子役。ダニエル・グレイクの役へのハマり方はすごいね。007では観られない軽薄なボスの息子の役の演技がぴたりとハマる。とても同一人物には思えない。

 ポール・ニューマンは良いけどマフィアのボスとしてはどうかな。顔つきが優しいし、貫禄はあっても気迫がない。トム・ハンクスはいつもの感じ。この人上手いんだけど、あまり好きではない役者の1人かな。「レッド・ドラゴン」のエントリーで書いた、エドワード・ノートンと同じ理由。この人が出るとトム・ハンクスワールドになるから。だけど、この映画ではやはり「レッド・ドラゴン」の時と同じ理由で受け入れられた。脇を固めるのが名優揃いなので、他の役者との調和がとれている。ジュード・ロウも二枚目ながら、自分が殺した死体の写真を撮るという、ややサイコの入った刺客役で登場している。途中ハゲヅラまで店ながら好演。ネチっこく主人公に迫っていくやり方は恐怖を感じる。


▽▼ネタバレあり▽▼


ロビン・ウィリアムズの人の良さそうな顔はそれだけで、かなり得をしてそう★72点(100点満点)

 記憶では「ジュラシック・パーク」で本格的なCGを導入した衝撃の余波が、この「ジュマンジ」をつくったといった感じ。CG時代の夜明けの時代の作品ですな。それだけにまだ映像も完璧とは言えない部分があって、この作品でもCGで作った映像のの荒さを感じる。動きはややぎこちがない。しかしながらそれ以降のCGの可能性を示した、貴重な一歩だったと思う。

 この作品では、良いお父さん(に見える)ロビン・ウイリアムズが主人公。良いお父さんキャラを嫌って「ストーカー 」や「インソムニア」では悪役に挑戦しているけど、やっぱり良い人キャラの方が似合っている気がする。またスパイダーマンのヒロインの若き日(若すぎw)のキルステン・ダンストも出演している。結構ハッキリと面影が残っている。だけど、この、キャスティングは微妙。若い女の子(年頃)が出てこない・・・普段はなんでもロマンスを持ち込むなと言っているけど、いざ出てこないと物足りないね。別に恋愛シーン入れなくても良いけどw。

▽▼ネタバレあり▽▼


スポンサーが日通だったら、主人公はペリカンか?★74点(100点満点)

 もう、20年近くの前の作品になるのかとしみじみ。そう考えると「魔女の宅急便」はもう初期の方の作品になるのか。スタジオジブリとして一般にも認識され始めたのってこの頃からのような気がする。

 最近の宮崎アニメは話がやや難しい傾向があるけど、この作品はとてもわかりやすく万人向け(良い意味で)。一昔前の時代の世界と空想の世界をミックスした世界観。この作品は敵が出てこないので、安心して観られるね。興味深いのが主人公のキキが魔法使いでありながら、ホウキにまたがり飛ぶという能力しかないこと。しかもその能力自体もかなり怪しいけど。おそらくこの設定は、物語の中で主人公の成長に伴った苦悩を表すのに必要だったのかも。なんでもできる魔法使いなら、そんな葛藤は表現しづらいもんね。

▽▼ネタバレあり▽▼


どーうするー ア○フルー★85点(100点満点)

 フルCGアニメ界に新風を吹き込んだ前作「シュレック」に続いて公開された「シュレック 2」。前作の続編で、前作終了の直後から物語が始まるので、前作未見の人は前作から観るべし。

 続編だけあってそれぞれのキャラの性格づけが確立している。前回は脇役だったおとぎ話のキャラクターが、今回はシュレックをかげひなたに助けるまでに成長している。それらのキャラクターが良い味が出ているのがこの作品の成功の素。個人的にクッキーマンとピノキオはツボ。新キャラクターの長靴をはいたネコのその必殺技(ここではヒミツ)は必見。ややウザめのドンキーへのほどよい中和剤になっている。

 特に今回は、実はパート1の話の裏で、フィオナ姫救出をシュレックに先を越されていたというチャーミング王子が登場。母親の妖精のゴッドマザーとともにパート1の裏話的な展開も堪能できる。このチャーミング王子のいやらしさも計算し尽くされていて、サラサラな髪をなびかせるシーンも、そのイヤミな性格に花を添えている。チャーミング王子、ハンカチ王子、はにかみ王子。なっなんでもない独り言。
 
▽▼ネタバレあり▽▼
 


時代が良作を佳作に押し下げた作品★70点(100点満点)

 最近は懐かしい作品ばかり見てる。なぜ観ているからと言うと、それがテレビで放映されたからで極めて単純な理由。このブログの方針として、いい映画をお金をかけずに観るというものがあって(嘘)、いい映画をタダで観られるテレビは文明の利器だと考える(かなり大げさ)。実は少し前までCSに加入していたが、あまり観ないので解約。だけど録画を駆使すれば、かなりの数の映画が地上波だけで観られるんですな。このブログで紹介しようと思いつつ、HDDレコーダーの隅っこで寝ている作品が多数。いずれ紹介しようと思うんだけど、正直追いつかない状態。この方法は、えり好みしないので良いと思うよ。映画館やレンタルビデオで観るとどうしても偏りが出てくるので、何気なく観たら面白かったという作品に出会えること間違いなし。あとは、吹き替えやカットに問題がなければだけどね。

 「逃亡者」もそんな作品の一つ。もう10年前の公開だったそうで、この頃はハリソン・フォードもベテランらしく脂ののっている良い時期ですな。最近あまり見かけないけど年齢的なモノなのかな。好きな俳優の一人なので少し残念。

▽▼ネタバレあり▽▼


いい映画はやはりいい。古典的パニック映画の名作★72点(100点満点)

 何回もテレビで放映されている「ジョーズ」。だけど、まともに見たのって今回が最初かも。続編との混同もあるし、サメが襲ってくる記憶しかなかったけど。再度見てみて、しっかりとした作りの映画だと再確認。

 肝心の巨大ザメのアップになると、その作りには時代を感じショボく見えるのはしかたがないところか。ただサメそのものの映像よりも、これからサメが襲ってくるというシーンの盛り上げ方・演出はすばらしいモノがある。誰もが聞いたことがあるだろうジョーズの音楽も、迫ってくるにつれて大きく・テンポも速くなってきて、受け側を自然と緊張感を持たせることに成功している。映像も様々なカットを駆使している。特に海水浴客を水面下から撮った映像はサメからの視点となっていて、これまた恐怖を与えている。

▽▼ネタバレあり▽▼


ダイハード版24 -TWENTY FOUR-★73点(100点満点)

 足かけ20年に及ぶシリーズモノになった「ダイ・ハード4.0」。てっきり3で打ち止めだと思ったら、4.0まであるとのこと。最初に言っておくと面白い。「その割りに点数低くない?」と思った人はご明察、その理由は後ほど。しかも、ぱっと見判るけど、今回のレビューは長いよ。それだけ見所たくさん。未見の人は▽▼ネタバレあり▽▼より下は見ない方がいい。

 つい先日、ダイ・ハードを見た身からすると、20年の進化はものすごいモノがある。実際に主人公がマクレーン刑事というだけで、全く別の映画だと思う。ダイ・ハード(なかなか死なない)というコンセプトを活かしつつ、進化し続けている。 ブルース・ウイルスが50歳を超えているのに、昔以上のアクションをしているのはただただ脱帽するばかり。アクション度は大幅にアップしている。ほぼ映画の冒頭からエンジンフル回転。実は上の短評を「オールアクション大進撃」にしようとしてたけど、自分なりにボツ。だけど、それくらい今までのすべてのアクション要素が濃縮されている。もはや希釈不可能。しかもすべてにおいてスケールアップしている。アクション要素が濃縮とは、過去のアクション大作のいいとこ取りされていると言うこと。これらは「オマージュ」したのか、パクったのかは微妙なところ。とにかくこれだけやり尽くしたら、もうやること無いよと言えるくらいすべてこの映画でやっている。これ今のハリウッド映画の悲劇。カーチェースだけで喜んでいた時代が良かったよね。

 この映画がこれだけすごくなったのは、もはやこうするしかなくなった切羽詰まったからですな。どうしてこれくらいクドく書くかというと、それくらい盛り込んでいるから。ハッカー+全米で暗躍する謎のテロリストは「24 -TWENTY FOUR- 」から、テロリストの実行部隊・戦闘員は同じ「24 -TWENTY FOUR-」と「YAMAKASI」。マギーQが扮するカンフー忍者こと女性テロリスト、マリは「ターミネーター3」の敵の女ロボットT-Xか「チャーリーズ・エンジェル」ですな。豪華なのは敵キャラだけではない。アクションシーンも同様。冒頭の銃撃シーンはまだまだ序の口。先のYAMAKASIは、冒頭の銃撃シーンから中盤辺りまで大活躍。カーチェイスにカーアクション、もはやなんでもあり。車でテロリストをボンネットに乗せたままエレベーターまで突っ込むのは、たまたまみたターミネーター3の女ターミネータとのシーンそのもの。ブルース自身も「プロジェクトA」バリのアクション?をこなしている。彼自身ではないだろうが。終盤で登場する戦闘機は、まだ配備されていないF-35しかも、VTOLのB型(と思われる)まで、登場させて、高架を大破壊の大騒ぎ。これはおそらく「トゥルーライズ」から。あの時はハリアーだった。

 ってな感じで、何でもアリなのがこの映画。どこまで参考にしてどこまで参考にしていないのかは判らないけど、今までのこれはいい!ってなアクションや考えられるだけのアクションをギュウギュウに詰め込みに詰め込んでいる。もう、コレが出ちゃったら、以降やることないでしょう。

▽▼ネタバレあり▽▼


主演:ロナウジーニョ、ゴールに向かってダッシュ!ダッシュ! ★★★★ 84点(100点満点)

 「パッション」でガッポリ儲けたメル・ギブソン。柳の下の二匹目のドジョウよろしく、全編マヤ語で挑んだ本作。二匹目のは冗談だとして、「パッション」が英語以外の言語で映画を制作する走りになったことは明らか。「アメリカ人は字幕を読むのに慣れていないのでヒットしない」というジンクスを見事に破った。しかも本作では滅亡したマヤ文明で観客に迫る。

 そもそもマヤに関する基本的な知識が乏しいので、映画の中で描かれているマヤ文明が本来の姿を描き出しているかは判らない。映画の冒頭で仲間達と狩りをした後の談笑のシーンでは、姿形はマヤ人なれどアメリカ人ぽい仕草振る舞いを感じる。

 ただ、そんなことを言っていられるのもそこまでで、事態が急変してからはラストまで息をつかせぬ展開が始まることになる。注意しておかないとイケないことは、本作ではリアルさを追求したせいかグロいシーンが多いこと、狩りで動物が狩られるのはまだまだ序の口。矢が刺さったり槍が刺さったりと、見ていて痛々しいことこの上ない。このことや他の様々な理由で、テレビ放映は難しく、また放映されるとしても大幅カットは余儀なくされると思うので、興味がある人は今のうちにに映画館で観ることをお勧めする。

▽▼ネタバレあり▽▼


あ、そう ★★★★ 75点(100点満点)

 あまり期待していなかった映画が面白いと喜びが倍増する典型の映画。最初に断っておくとエンターテインメント性は皆無なので、そこのところよろしく。イッセー尾形好きか終戦前後の歴史が好きな人のみのニッチな映画ではある。それが「太陽」。

 そもそも皇室は、僕ら一般人が判らない領域で、しかも情報があったとしても左右どちらかのバイアスが必ずかかる分野なので、この映画のそのあたりの史実を検証するのは不可能。いくつかの点でおかしいなと感じる部分がないわけでもないが、そのあたりは歴史家に任せるとして映画の内容を。

▽▼ネタバレあり▽▼


ハハハハハッ!人間がゴミのようだ ★★★★ 75点(100点満点)

 何回目だろう。「天空の城ラピュタ」を見るのって。でも何回も見てしまう不思議な魅力がありますな。

 改めてみてみて、アニメといえども進化しているんだなと感じること感じること。色遣いとか動きとかは最近の新作の方がやはりいい。でもこの作品には揺るぎないおもしろさがあるんだね。まずシナリオがしっかりしている。シナリオがしっかりしているので世界観もしっかりしている。キャラ設定の基本的なところってこの時点で完成されてるんですな。主人公の男女がいて、味方とも敵ともつかない人たちがいて、絶対悪がいて。後の作品にもキャラは変わりつつしっかりと踏襲されてますな。(ここ最近の作品は絶対悪は消えかかっているけど)

 ストーリーはガリバー旅行記、旧約聖書からヒントを得つつオリジナルストーリー。このストーリーの完成度は高いと思う。ムスカ大佐の存在は大きいね。ダークヒーローとしてこの作品に君臨してます。対して個人的にはこの主人公、パズーとシータは幼すぎると思う。いろいろと活躍するけど、やや無理がある。ドーラはいいね。声優の初井言榮、亡くなったのが残念。前半の敵側のイメージと後半の主人公を助ける役回りへの転換がスムーズ。両方とも嫌みがなくその存在感の大きさは初井言榮の声優としてのうまさの賜物だとおもうよ。

宮崎アニメの初期の最高峰だね。

これぞ元祖松田優作ワールド ★★★★ 71点(100点満点)

 「蘇える金狼」を観ると、かつては邦画も面白かったんだなと実感する。その世界観、画面から受ける迫力は今となっては希有な存在。松田優作はリアルタイムではそれほど観てないんですよ。でも、なるほど一部熱狂的な人気があったのが納得できる。

▽▼ネタバレあり▽▼


口でクソたれる前と後に「サー」と言え!分かったかウジ虫! ★★★★ 85点(100点満点)

 知る人ぞ知るハートマン軍曹はこちらの映画から「フルメタル・ジャケット」。キューブリックの不朽の名作。ストーリーはハートマン軍曹が鬼教官の海兵隊新兵のトレーニングが中心の前半とベトナムに派遣されたその後を描写した後半に分かれるが、一貫して戦争の狂気が描かれている。

 後に似たようなスタイルの戦争物も数多く作られたけど、そのスタイルを確立した作品でしょう。やはり印象が強いのはハートマン軍曹、訓練教官で新兵を徹底的にシゴきまくる。訓練生を徹底的にいびり、罵倒するのは、入隊前の地位やプライドなどを一度捨てさせ、再び鍛え直させるためのモノだとか。しかし、彼の発する罵詈雑言がどれも皆卑猥で下品にもかかわらず、強く印象に残りそれでいて知能が低いとは感じさせないのは、発する内容が要所要所で的を射ていてるところかも。
▽▼ネタバレあり▽▼


金髪の座頭市に違和感がない人なら楽しめる作品 ★★★★ 80点(100点満点)

 北野監督の作品は元々クセが強くて観る人を選ぶと思う。独特な演技と間、キタノブルーと呼ばれた色遣いと、全体を闇が覆ったようなストーリー。客が入らないとテレビで嘆いていたが、大衆向きな映画ではないので、どこまでネタなのかは判らないが。その中でこの作品は比較的大衆的な作品。独特の間はあるものの他の作品と比べて薄く、他の作品と比べて入りやすい構成になっている。

 北野監督にとってこの「座頭市」は初の時代劇作品でり、公開前(公開中?)に松方弘樹と千葉真一が「時代にこびた時代劇は作るべきじゃない。妙な時代劇が定着してしまうのは恐ろしいこと」発言し、物議を醸した作品。千葉御大は「キル・ビル Vol.1」にも出演していて、「時代に媚びているのはどっちだ」と失笑を買ったのは記憶に新しい。

 座頭市は故勝新太郎の代表作であるがそれを知らない大部分にとってはあっさりと受け入れられるのではないだろうか。新しい時代劇を作ると豪語したなりに、悪い意味での時代劇での定番は徹底的に排除されている。座頭市という剣客が大人数の敵・刺客を同時に相手にするための合理的な殺陣も用意されている。間違っても敵に囲まれて、「志村うしろー、うしろー」と言われてしまうような殺陣ではないのだ。動きも素早く斬新と言えるだろう。

▽▼ネタバレあり▽▼


イカ!イカ!イカ! ★★★★ 88点(100点満点)

 「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」に続く第2弾「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」。パート3である「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」まで観た感想としては、シリーズ最高傑作ですな。前作では、キャラのお披露目だったモノが、各キャラクターが立ってきていて、ストーリー的にも深くなっている。

 まず、本作の位置づけは、キャラはパート1を引き継いでいるモノの関連性は薄く、むしろ前作からの設定変更のために、本作冒頭でかなり無理矢理なストーリー展開になっていると思う。ただ、良いモノはそのまま引き続いているので、前作との比較がなければ、すんなりと受け入れられる設定になっていることうけあい

▽▼ネタバレあり▽▼


がんばった、のび太くん ★★★★ 83点(100点満点)

 行ってきました。TOHOシネマズ恒例の?スパイダーマンイッキミ。
要はスパイダーマンシリーズの新作を含めた1~3を一気に観てしまおうという、映画廃人向けのイベント。これら三作観て3000円ぽっきり。よる10時から朝5時まで7時間の上映時間という過酷なイベントです。で、実は「スパイダーマン」は、「スパイダーマン3」の公開に会わせたテレビ放映で、すでに観たんだけど、ついでなんで観ることに。やはり映画館でじっくり見ると再発見が。

▽▼ネタバレあり▽▼


エイドリアーーーーーーーン!(ただ、言ってみたかったとです。 ★★★★ 78点(100点満点)

 ロッキーはその評価はさておき息の長い作品、がおそらくは最終作品であろう本作。ロッキーって初代ロッキーしか観た記憶がないんですよ。おそらくは日曜洋画劇場でその他の作品、2~5を観ているはずなんだけど、綺麗さっぱり記憶の彼方に。でもミスターTとかドルフ・ラングレンとかは観た記憶があるのでおそらくは観ているんだよね。なぜ記憶に残らないは言うまい。そんなわけでこの「ロッキー・ザ・ファイナル」が制作されると聞いたときは、そこまでして晩節を汚すことはないだろうと思った訳ですよ。そりゃ当然、スタローンも還暦、それでボクサーもなかろうと。でも、ジャイアント馬場なんかは亡くなる少し前までプロレスラーとして現役だったけどね。でもそれはそれでも良いという暖かいファンがいたおかげ。といっても、プロレス人気自体が下火なのは、そのような業界の「決まり事」が大手を振って歩いてたからだと思うけど。

 ハリウッド映画で大手を振って歩いているのがこのシリーズで、また同じスタローンのランボーな訳ですな。(予告編でランボー4の紹介してたよ。「ランボー怒りの平壌」か?それとも「ランボー怒りのテヘラン」とか)当然期待はハナから全くナッシング。でも、公開されてそこそこ評価が高いようで、映画ヲタの僕としてはそのまま放置することができなかったわけです。

 で観てきた「ロッキー・ザ・ファイナル」。結果を言えば良かったです。初代ロッキーへの原点回帰映画です。

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大衆作品を社会的に仕上げた作品 ★★★★ 70点(100点満点)

 アフリカがブームらしい。確かにハリウッドでは以前から比べるとアフリカがテーマの作品は格段に増えている気がする。いずれブログにも書く予定だが、ハリウッドでの日本ブームに共通する要因も多い気がする。それはハリウッドでのネタ切れ。ネタ切れがアメリカから飛び出させ、世界をテーマにした作品が増えているのだろう。今年のアカデミー賞で最初の司会者(誰だか忘れた)が言及していたが、本当の意味で国際化してきた。かつてはせいぜい何系アメリカ人だったのが、各国を題材にするのに伴い、現地の俳優を積極的に使い始めたんだんですよ。

 今回のエントリーに関係ない話題はこれくらいにして、今回の「ブラッド・ダイヤモンド」をエントリーするについて、正直ジャンル分けに迷ったんだよね。アクションと言うべきか社会派サスペンスにするべきか。それくらい、両方の要素が強い。よく言えばバランスがよく、悪く言えばどっちつかず。しかも、それなりに良い作品の仕上がっているから、始末が悪い。これは批評する者泣かせになっている。

▽▼ネタバレあり▽▼