80年代の最近のブログ記事

悪貨が良貨を駆逐する★85点(100点満点)

  こうなるのが彼の運命なのか、シルベスタ・スタローンの二大看板作品と言ったら、「ロッキー」シリーズと、この「ランボー」シリーズ。第1作はどちらも良作なのに、2作目以降は時代の要請なのか、エンターテインメント作品と成りはてて、映画マニアを落胆させたシリーズでもある。ところで「ロッキー」シリーズの最新作「ロッキ^・ザ・ファイナル」では原点復帰したのだが、なんでもこの「ランボー」シリーズも「ランボー4」の制作が決まっているとか。これもロッキーみたいに第1作の様に社会派的な作品になるのか、エンターテインメント性の強い作品になるのかは見もの。何になるんだろうね。サブタイトルは。「ランボー 怒りのテヘラン」とか「ランボー 怒りのピョンヤン」とかがオススメ(嘘

▽▼ネタバレあり▽▼


役者と監督が違うだけでこんなに違うかが判る見本★50点(100点満点)

 知る人ぞ知るレクターシリーズの元祖。「羊たちの沈黙 」がヒットするまえに公開され、それほど注目を浴びることなく・・・・・ でっ、今回扱うのは「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」。ストーリーはまんま「レッドドラゴン」と同じ。


「レッド・ドラゴン」のエントリーはコチラ

 たまたま観たら監督がマイケル・マンと聞いて二度ビックリ。数日前に「マイアミ・バイス」のエントリーを書いたばかりで、期せずしてマイケル・マン特集になることに。

 ストーリーは「レッド・ドラゴン」まんま。原作が同じだからそうだろうけど。違うのが冒頭で既にハンニバル・レクターが拘束されているところ。そんなわけで初めて観る人には、レクターとグラハムの関係がよく判らない。ただそれだけでなくレクター博士そのものがよく判らない。それほど深い描写もなく、サイコパスの大量殺人犯としか説明されていない。演じる役者のレクターも極めて一見普通な感じで(アンソニー・ホプキンスと比べるのは酷か)、知性も残忍さも感じられない。ただ、それぞれのキャラクター描写の濃さは、「レッド・ドラゴン」には遠く及ばず、これほど演技力の差があるのかと別の意味で参考になった作品。

 もう一つは連続殺人犯レッド・ドラゴンが、物語り途中までほとんど出てこない。物語中盤以降からでてくるのだが、彼の盲目の恋人も含めて描写自体が少なく、人間関係がよく判らない。特に盲目の恋人は「レッド・ドラゴン」でのような魅力を感じられず、結果としてレッド・ドラゴンの人間的な側面を見せることが出来ずにいる。それがキャラとしてのメリハリが無くなり、逆に狂気の部分を表現できなくしている。


▽▼ネタバレあり▽▼


この作品のためにエピソード1~3があるようなもの★94点(100点満点)

 スター・ウォーズファンにとって、エピソード1~3は賛否両論だが、一ついえるのはこの「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還 特別編」の為に存在するような作品であると言うこと。レビューは別の機会として、エピソード1,2はエピソード3の為に、エピソード3はこの作品のために作られたと言ってしまっても過言ではないかも。

 特撮は更に進化したモノになっている。特にラスト宇宙空間での艦隊戦はCG以前の時代のモノだと考えると驚愕に値する。しかも、地上での攻撃もあわせて二元中継、さらにはそれを遠くから眺めるようなルーク達のシーンはSFというだけでなく、ドラマとしても高いクオリティーを持ち合わせている。

▽▼ネタバレあり▽▼


そういえば、宮沢元首相も亡くなったな★90点(100点満点)

 「スター・ウォーズ 新たなる希望」のヒットによって制作が決まった「スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲 特別編」。見るからに予算も大幅アップですな。キャストもそのまま。

 この頃から、ジェダイやフォースというものがより詳細に描かれはじめ、物語の中の重要なシーンを占めてくる。この頃(エピソード4~6)のジェダイはまだ普通の人よりもやや特殊な能力があるのに留まっている。また、「エピソード4」の中でのハン・ソロのフォースに対する否定的な態度は、ジェダイの影響力の衰退を示しているが、この旧シリーズではルークが一人前のジェダイではないと言うのもあるがエピソード1~3のジェダイの強さの鬼畜すぎる能力は持っていない。旧スターウォーズファンからすると新シリーズのジェダイの能力はやりすぎの印象がある。この時のジェダイはある程度のリアリティーを保っていて、逆にその存在感を引き立たせていると思う。超人的なジェダイの2人が派手に敵基地に侵入してバッタバッタと敵をなぎ倒したところで現実感もなく、見るモノをただの空想SFドラマだと客観的に作品を観させることになる。

▽▼ネタバレあり▽▼


スポンサーが日通だったら、主人公はペリカンか?★74点(100点満点)

 もう、20年近くの前の作品になるのかとしみじみ。そう考えると「魔女の宅急便」はもう初期の方の作品になるのか。スタジオジブリとして一般にも認識され始めたのってこの頃からのような気がする。

 最近の宮崎アニメは話がやや難しい傾向があるけど、この作品はとてもわかりやすく万人向け(良い意味で)。一昔前の時代の世界と空想の世界をミックスした世界観。この作品は敵が出てこないので、安心して観られるね。興味深いのが主人公のキキが魔法使いでありながら、ホウキにまたがり飛ぶという能力しかないこと。しかもその能力自体もかなり怪しいけど。おそらくこの設定は、物語の中で主人公の成長に伴った苦悩を表すのに必要だったのかも。なんでもできる魔法使いなら、そんな葛藤は表現しづらいもんね。

▽▼ネタバレあり▽▼


スタローンとシュワちゃんの二大巨頭に楔を打ち込んだ名作 ★★★★★ 90点(100点満点)

 既に公開から約20年かと考えると、とても感慨深いモノがあるね。僕も歳をとったなぁと。ブルース・ウイルスも若い、ハゲてない。多くのアクション映画で後に鍛えられたせいか、今よりも線が細い気がする。
ダイ・ハード」より以前のアクションといえば、アーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスタ・スタローン、この二人である時期ハリウッドの人気を二分していたと言っても過言ではないですな。二人の特徴は、筋肉・筋肉・筋肉。圧倒的な強さで敵をなぎ倒すのがそのスタイル。この二人の台頭である意味マンネリ化していたアクションに新風を吹き込んだのがこの「ダイ・ハード」。

 「ダイ・ハード」は以前のアクションモノと比べると、主人公が弱いw 弱いというのは適切な言葉でないかもしれないけれど、少なくとも等身大の人間で、超越した力は持っていない。しかも、なんだかいつもぶつくさ呟いていて、あまりかっこいいことがない。ファッションもランニングにズボンに裸足だし。

 この映画で言えば、主人公のマクレーンはニューヨークの刑事、銃器の扱いが一般人より慣れているとはいえ、プロのテロリストに本来かなうはずもなく、どこでそれを補わなければならない。どこで埋めるかと言えば頭脳になる。シュワちゃんスタローンの二人には悪いが、二人のアクションには知性はなかった。この知性が、以前はなかった敵との駆け引きを生み出している。そのような違いが全体的に、これまでのアクションよりも現実感を持たせることになっている。

▽▼ネタバレあり▽▼


鬼気迫る松田優作の演技。あの表情はゾッっとする ★★★★★ 91点(100点満点)


 「蘇える金狼」に続いて、エントリーの松田優作+村川透のコンビの「野獣死すべし」。かなり前に深夜で何作か連続で放送していたのをいまごろになって鑑賞。

▽▼ネタバレあり▽▼


ハハハハハッ!人間がゴミのようだ ★★★★ 75点(100点満点)

 何回目だろう。「天空の城ラピュタ」を見るのって。でも何回も見てしまう不思議な魅力がありますな。

 改めてみてみて、アニメといえども進化しているんだなと感じること感じること。色遣いとか動きとかは最近の新作の方がやはりいい。でもこの作品には揺るぎないおもしろさがあるんだね。まずシナリオがしっかりしている。シナリオがしっかりしているので世界観もしっかりしている。キャラ設定の基本的なところってこの時点で完成されてるんですな。主人公の男女がいて、味方とも敵ともつかない人たちがいて、絶対悪がいて。後の作品にもキャラは変わりつつしっかりと踏襲されてますな。(ここ最近の作品は絶対悪は消えかかっているけど)

 ストーリーはガリバー旅行記、旧約聖書からヒントを得つつオリジナルストーリー。このストーリーの完成度は高いと思う。ムスカ大佐の存在は大きいね。ダークヒーローとしてこの作品に君臨してます。対して個人的にはこの主人公、パズーとシータは幼すぎると思う。いろいろと活躍するけど、やや無理がある。ドーラはいいね。声優の初井言榮、亡くなったのが残念。前半の敵側のイメージと後半の主人公を助ける役回りへの転換がスムーズ。両方とも嫌みがなくその存在感の大きさは初井言榮の声優としてのうまさの賜物だとおもうよ。

宮崎アニメの初期の最高峰だね。

口でクソたれる前と後に「サー」と言え!分かったかウジ虫! ★★★★ 85点(100点満点)

 知る人ぞ知るハートマン軍曹はこちらの映画から「フルメタル・ジャケット」。キューブリックの不朽の名作。ストーリーはハートマン軍曹が鬼教官の海兵隊新兵のトレーニングが中心の前半とベトナムに派遣されたその後を描写した後半に分かれるが、一貫して戦争の狂気が描かれている。

 後に似たようなスタイルの戦争物も数多く作られたけど、そのスタイルを確立した作品でしょう。やはり印象が強いのはハートマン軍曹、訓練教官で新兵を徹底的にシゴきまくる。訓練生を徹底的にいびり、罵倒するのは、入隊前の地位やプライドなどを一度捨てさせ、再び鍛え直させるためのモノだとか。しかし、彼の発する罵詈雑言がどれも皆卑猥で下品にもかかわらず、強く印象に残りそれでいて知能が低いとは感じさせないのは、発する内容が要所要所で的を射ていてるところかも。
▽▼ネタバレあり▽▼


ストーリーの矛盾はなんのその香港映画バンザイ!! ★ 29点(100点満点)

 「男たちの挽歌」の続編の「男たちの挽歌2」。今回は悪い意味で香港映画化してきた。設定はパート1の設定がそのまま引き継がれているため所々に無理がでてきている。

 前作では主人公の 一人の弟が警察官であったため、香港映画にしては珍しく勧善懲悪モノにならずに、ギャングの一味である主人公との葛藤が描かれていた。そのために、ストーリーに深みが生まれていたんですな。だけど、今回はダメダメ。

▽▼ネタバレあり▽▼


原題よりもかっこいい気がする邦題 ★★★ 59点(100点満点)

 今ではハリウッドでも活躍している、ジョン・ウーやチョウ・ユンファの出世作。香港映画にしては珍しくカンフー抜き(ごめんねレベル低い話で)で、正統派アクション。今となってはやや色があせるものの、ガンアクションありの作品。以前に観たと思ったけど、意外と観てないことが判明。テレビの深夜枠で放送してたので観る。

 原題「英雄本色」だそうで、やっぱり邦題の「男たちの挽歌」の方が遙かに良いなと思う今日この頃。どういう意味なんだろうね。英雄本色をみて、英雄好色を連想してしまった僕はやっぱりダメ人間。

 見終わった感想として、正直、時代の変化には勝てないと思った。派手な銃撃戦が盛り込まれているものの、今となっては陳腐で、やはり現実離れしていると思う。おそらく当時としては問題なく、むしろリアリティー溢れる作品だったかもしれないが、今となっては名作の一本というのが良いところだろう。これは必ずしもフェアな評価とはいえないかもしれないが、例えば昔の刑事物ののドラマ「西部警察」の様な作品を今見せられても、当時ワクワクしながら観た感覚は取り戻せないのと一緒だろう。これは自分自身も年を重ね目が肥え、映像の技術も進歩してそれに慣れてしまったせいでもある。


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